バンコク生活ログ

駐妻(子無し)のバンコク生活をマイペースに綴ります

帰国子女であること

私は小学校から高校までアメリカで育った。

いわゆる帰国子女だ。

だから英語も日本語も使える。

それは「スキル」として評価され、日本でバイトを探すときや就職活動をする時に何かと武器になった。

日本とは違う環境で生活してきた中で得た視野や物の考え方なども、

アピールポイントとなった。

確かに強みだと思う。

でも

これは「帰国子女」な人が結構考える事だと思うのだけど、

もし私が「帰国子女」じゃなかったら、私の強みはどうなってたんだろう。

私は別に英語が好きなわけじゃない。たまたま親の仕事の都合でついていっただけ。そこで自然と英語を身につけ、勉強した。それだけのこと。

もちろん勉強は頑張ったけど、「英語」とか「考え方」は努力とか好きの気持ちとか執念とか、そういう強い思いで手に入れたわけじゃない。

だからその要素を自分の「価値」だ「アイデンティティ」だと言われると、

もし海外に行かなかったら自分はどんな人間だったんだろう、何が強みになっていたんだろうと考えてしまう。

今の自分は英語が活かせる翻訳系の仕事のために勉強したりしているけど、もしアメリカ経験がなかったら、同じことをしているだろうか。

もしかしたら欧米に強い憧れを持って、今の自分より関心を持ってハリウッド映画やドラマなどに夢中になっていたかもしれない。

はたまた読書が好きだから出版業界、服が好きだからファッション業界に行っていたかもしれない。

考え方や価値観も違ったのかな。

もっと周りの目を気にしたり、上下関係社会を当たり前に受け入れて違和感なく立ち振る舞えたり。ハイコンテキスト社会に馴染むのに欠かせない「暗黙の了解」を自然と理解したり。

 

もしパラレルワールドが存在するなら、ずっと日本にいた自分、あるいは5年以内で日本に帰国した自分がどうなっているか見てみたい。

 

結局みんなタイにいたら、私の前世はタイ人で決まり。